9:30-9:50
開場・告知
9:50-10:00
Opening
SiAgile: 生成AI時代における人間の情熱とプロダクト志向
及川 卓也 さん Takuya Oikawa
Tably株式会社
代表取締役
Biography
外資系IT企業3社にて、ソフトウェアエンジニア、プロダクトマネージャー、エンジニアリングマネージャーとして勤務する。
その後、スタートアップを経て、独立。2019年1月、テクノロジーにより企業や社会の変革を支援するTably株式会社を設立。2023年より、初心者向けプログラミング学習サービスJasmine Teaを提供中。
著書『ソフトウェア・ファースト~あらゆるビジネスを一変させる最強戦略~』(日経BP)、『プロダクトマネジメントのすべて』(翔泳社)
Session Abstract
生成AIの進化は、プロダクト開発における効率化をもたらしますが、人間同士の情熱的な衝突や激しい感情の交差から生まれる創造性には追いつけません。情熱を持った人間がぶつかり合うことで、真に価値あるプロダクトが生まれます。本講演では、生成AIがプロダクト開発をどのように支援するのかを探る一方で、プロダクトチームが顧客への共感と情熱をもって「なぜ作るのか」を深く理解する重要性を説明します。生成AIと人間の協働がどのように顧客価値と事業価値の最大化を実現するのか、そして情熱を持った人間の真剣勝負がプロダクト開発にどれほど不可欠であるかを解説し、プロダクト開発への新しい視点を提供します。
100年の歴史を誇る地銀『横浜銀行』×『永和』の伴走型アジャイル開発 ~内製化に向けた初めの1歩~
嵯峨野 憲作さん Kensaku Sagano
株式会社横浜銀行
リーダー
Biography
2023年 中途入行
SIer、フリーランス、ベンチャー企業にてソフトウェアエンジニアとしてシステム開発に従事し、その後、大手機械メーカーでアジャイル開発に出会い、スクラムマスターの道へ。
横浜銀行にアジャイル開発という文化を取り入れるために入行し、スクラムマスター兼組織づくりを担当。
萩原 豪基さん Gouki Hagihara
株式会社横浜銀行
アシスタントリーダー
Biography
ERPパッケージメーカー、通信業者にてシステムエンジニアとして従事。
担当したプロジェクトにてアジャイル開発を経験。ウォーターフォール開発と比較して2/3の開発期間でリリースを遂行し、柔軟性と開発スピードの速さを実感する。アジャイルのメリットを生かしスピーディーにお客さまにアプリケーションを届けることがミッション。
藤巻 美祐さん Miyu Fujimaki
株式会社横浜銀行
エンジニア
Biography
2023年 新卒入行
大学で情報テクノロジーを専攻。
その知識を活かし、現在は銀行内の内製化チームでアジャイルネイティブなエンジニアとして、日々成長を続けている。
早川 祥平さん Shouhei Hayakawa
株式会社永和システムマネジメント
エンジニア
Biography
2011年入社。
ウォーターフォール及びアジャイルのプロジェクト開発を経て、現プロジェクトでは開発者とスクラムマスターを兼任。
2つの立場でプロジェクトの今を見つめ、日々改善に勤しんでいます。
Session Abstract
アジャイル開発に取り組み始めてわずか2か月の私たちのチーム。 横浜銀行というトラディショナルな企業が、どのようにアジャイル開発を歩み始めたのか、実際の開発風景や出来たばかりの小さいチームならではの悩みや工夫をお伝えします。
伴走している永和システムマネジメントからは、普段の開発でどのようにチームにアジャイル開発を浸透させていくか、アジャイルコーチの活用についてお伝えします。
アジャイルなチームの対話のデザイン
高柳 謙さんKen Takayanagi
フリーランス
ダイアログファシリテーター
Biography
大学卒業後、ホームページ運営会社で企画・運用に従事。以降、SES契約で公共系文書管理システムの開発や評価・育成業務に携わる。2012年、ソシャゲで研修担当に転身し、コーチング・ファシリテーションを学ぶ。2015年からフリーランスとしてエンジニアの育成支援や対話型研修を実施。2021年からクラスメソッドで「内製化支援サービス」を企画し、展開。現在はフリーランスとして組織開発支援を提供。
Session Abstract
アジャイルマニフェストの「プロセスやツールよりも個人と対話を」という価値に共感する方へ。組織でうまくいかない背景には、対話不足が潜んでいることが少なくありません。このセッションでは、実際の対話手法を通じて、対話の成り立ちやデザインの考え方を共有します。現場に持ち帰り、すぐに使える対話の場作りのヒントを得て、チームのコミュニケーションをより豊かにしましょう。
12:00-13:00
お昼休憩
イナーシャ ~私たちを失敗に導くもの~
武田 智博さん Tomohiro Takeda
株式会社 三菱総合研究所
開発支援グループリーダー
Biography
ソニー、ソニーモバイルコミュニケーションズを経て、三菱総合研究所に入社。コンピューターサイエンスの人。アセンブリレベルの組み込み機器からスマホアプリ、SaaSサービスまで様々なプロダクトに従事し、大規模開発、小規模開発ともに幅広く経験。現在は新規事業創出のために、価値あるプロダクトの開発ができる人材を増やすべく、アジャイル・スクラムの研修などを実施し、スクラムの実践を日々支援している。エンジニアリングマネージャーとして、組織論の観点からも組織のあるべき姿を模索している。認定スクラムプロフェッショナル、人間中心設計専門家。コーヒーは生豆から手焙煎。
Session Abstract
アジャイルの歴史もずいぶんと積み重なってきました。名前が浸透し、実践し、時として誤ったアジャイルを目の当たりにし、再度アジャイルを考え直し、私たちは今なお前進している最中です。私自分自身、複数のプロダクトを牽引し、また、マネージャーとしても複数のプロダクトを見てきました。世の中に届けたいものはプロダクトを通じた価値ですが、プロダクトを作るのはチームです。チームを作るのは人です。価値あるプロダクトを届けるためには人を育て、チームを作らなければいけません。 このセッションではチームに目を向け、複数のプロダクトの実例をベースに、うまくいっているチームの実践例、撤退に至ったプロダクトのなぜなぜ会で得られた知見など、生の声をお届けします。 チームを作るとはどういうことか、本セッションを通じて、あなたが成功に向かうためのヒントが何か一つでも得られますと幸いです。
不確実性を乗り越える!ネットバンキング開発の挑戦
奥村 惇平さん Jumpei Okumura
株式会社北國銀行
チーフ
Biography
2017年北國銀行入社。勘定系システムおよびサブシステムの開発業務を経験。
2019年よりネットバンキング開発チームに配属。ここでアジャイル開発と出会う。同グループ会社のデジタルバリューへ兼務出向。
2022年より金融アジャイルコミュニティに参加し、活動を通じて社外の仲間との新たな出会う。
趣味は登山と学生時代から継続しているバレーボールの指導。
Session Abstract
2024年4月、完全内製で開発した法人向けインターネットバンキングがサービスインしました。 開発が始まって直面した大きな課題、それは誰が立てたのかもわからないリリース予定に対する焦りでした。 サービスインはチームにとって大きな自信となりましたが、これが終わりではありません。 現在も継続的に不具合対応やお客さまの声の反映を行いながら、サービスの改善に取り組んでいます。 一つの区切りとしてサービスインを迎えたプロダクト開発を振り返り、行った取り組みやこれからも大切にしたい考えを共有させていただきます。 私たちの経験がアジャイル導入を検討している方や実践している方々にとって、今後の行動を後押ししたり変化するきっかけになると幸いです。
実践型文化によるアジャイル・マインド変革 〜The LACE Miracle ver.2
望月 大輔さん Daisuke Mochizuki
株式会社テプコシステムズ
副所長
Biography
1998年に入社し、様々な東京電力向けシステムのSE・プログラマーとして経験した後、ITインフラの企画~設計~構築業務にITアーキテクトとして従事。
2018年、東京電力グループの「稼ぐ力」の実現に向けた、DX推進箇所が立ち上がり参画。tepsys labsの立ち上げや、複数の現場課題の解決に向けたコンサル業務に従事。
2023年4月にアジャイルセンターを立ち上げ、更に2024年度からはビジネスアジャイルセンターとして活動を拡大させ、開発プロジェクトのみならず、組織全体のアジャイル化に向けて挑戦中。
栗山 幸治さん Yukiharu Kuriyama
株式会社テプコシステムズ
マネージャー
Biography
2000年に入社し、東京電力向けシステムを10年以上担当し、SE、PL、PMなど様々な役割を経験。
2015年に、認定スクラムマスター(CSM)を取得、社外コミュニティや研修などへ参加。アジャイルの知見を広げ、ウオーターフォール型開発の中で、「ふりかえり」などのプラクティスを実践。
2020年ごろより、アジャイル/デザイン思考の研修講師として、人材の育成にも注力。
2022年、SPC(SAFe Program Consultant)として活動を開始し、現在は、RTE(Release Train Engineer)としても活動中。
本郷 拓人さん Takuto Hongo
株式会社テプコシステムズ
副部長
Biography
2001年に入社し、東京電力向けシステムのSE・プログラマーとして経験した後、社内研究に従事し、標準化・品質向上に向けた取り組みを推進。
2018年tepsys labsを立ち上げ、研究開発の経験をいかし、ディープラーニングなど最新技術を活用した現場のカイゼンを支援する中でスクラムに出会う。
2023年にアジャイルセンターを立ち上げ、PO、SMとして数多くの案件に取り組み、現在はSPC(SAFe Program Consultant)として、アジャイルマインドを組織へ広げる取り組みを行いながら、システムアーキテクトとしても活動中。
Session Abstract
東電グループへリーン・アジャイルマインドを導入・拡大するために、CoEチームを組成し、ビジネス部門の変革を目指し、日々奮闘しています。リーン・アジャイルマインドを組織に浸透させるためには、人間中心の活動が必要であると感じて、様々な活動を推進しています。 本セッションでは、『実践型文化』の醸成、 ビジネス部門を巻き込んだ人間中心な取り組み、チーム力の強化など、リーン・アジャイルマインド拡大に試行錯誤している姿を紹介します。リアルな挑戦と成長に向けた物語をお見逃しなく。
14:30-14:50
Lightning Talks
株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
Lychee Redmine
株式会社オージス総研
フレームワークに囚われないパワートレーンアジャイル開発の道程
竹内 伸一さん Shinichi Takeuchi
トヨタ自動車株式会社
AGILE COACH / PROJECT MANAGER
Biography
パワートレーンとスポーツ車両で、企画~CAE~設計~実験~制御など、幅広く技術開発の現場に携わってきました。初代プリウスのシミュレーション、F1のローンチ制御などにも関わりました。最近は、人工知能開発推進や、カンパニーのアジャイル開発推進をしています。日進ジャズ協会準備委員会の代表理事もしています。
南野 圭史さん Keishi Nanno
トヨタ自動車株式会社
AGILE COACH / DRBFM EXPERT
Biography
私は、エンジン設計・評価を軸に開発に関わり、未然防止・再発防止を通じ、プロセス・ツール改善に踏込んだ車両及びパワートレーンの品質向上に努めてきました。最近では、変化が激しい時代に対応できるプロジェクトマネジメントを構築するため、アジャイル開発の推進に取り組んでいます。名古屋大学で設計製図の非常勤講師もしています。
Session Abstract
「あなたの仕事はあなたにしかわからない」。本講演では、パワートレーンのハードウェア開発において、フレームワークに囚われずにアジャイル手法を実践した数年間の道程を紹介します。地道なコミュニケーションを重視し、試行錯誤を繰り返す中で得られた成功の秘訣や具体的な知見を、実際のエピソードを交えながらお伝えします。アジャイル導入のリアルな体験談を通じて、柔軟なアプローチの重要性とその効果について深掘りします。
人間中心のマネジメントへの変革:スクラムが拓く組織の未来
山本 尊人さんSonjin Yamamoto
Scrum Inc. Japan
Agile Transformation Consultant / Coach
Biography
大手SIerにてアジャイル推進組織のマネージャーとして立上げから経験。現職は Scrum Inc. Japan。従来型のプロジェクト運営と組織運営経験を踏まえ、アジャイルな組織への変革について顧客企業への教育と変革支援を行っている。
Scrum Inc.認定スクラムトレーナー
Licensed Management 3.0 Facilitator
SAFe®︎ Practice Consultant
Session Abstract
私たちは今、急速な変化の中にいますが、この変化の中心にあるのはAIではなく常に「人」です。本講演では、AIとアジリティの共進化が組織にもたらす影響と、人がどのように価値を創造していくかを探ります。
特に、AIを活用した小さなチームの台頭と「自律した個」の重要性に注目し、スクラムの各役割の進化について考察します。
また、ボストンで10月に開催されたScrum Inc.認定トレーナーリトリートで、スクラムの共同考案者ジェフ・サザーランド博士から提言されたAI時代のスクラムチームのあり方についてもお話しします。
さらに、Scrum Inc.が開発したAgile CopilotとAgile Health サーベイを用いた、AIを活用した組織分析と変革支援をご紹介します。
アジャイルの導入に挑戦している皆様に人間中心のアプローチでAIとスクラムを融合させる方法をお伝えし、組織の未来像を一緒に描いていければと思います。
大学生セッション①:大学生活から見えたラフなアジャイルの形
須藤 真由さんMayu Sudo
公立千歳科学技術大学
学生
Biography
公立千歳科学技術大学 山川研究室で、学生たちのPBLへのドメイン駆動設計の応用や開発手法の研究をしています。私自身、学生として開発者役や、顧客とメンバーを繋ぐメンター役でPBLに参加し、システム開発やチームビルディングを経験してきました。授業内でThe Heart of AgileやModern Agileといったアジャイルの考え方に出会い、企業のエンジニアの方とコミュニティを通じた情報交換や講習会等も行っています。チーム・個人を問わず日々の活動にも通ずる部分があることに気が付き、様々な場面でアジャイルを心がけて研究生活やサークル活動、趣味など日々を楽しんでいます。
Session Abstract
スケジュール管理、チームでの活動などなどシステムの開発以外にもアジャイルのエッセンスを取り入れることで関わる仲間や自分を幸せにできる事柄が、きっと皆さんの身の回りにも溢れているはずです。アジャイルのマインドセットを実践しやすいものから様々な場面で活用してみませんか?これまでの大学生活を通して見えてきた、アジャイルと日々の生活との関わりについて、「プロダクト開発」の範囲やフレームワークにとらわれない例をもとに、アジャイルのラフな取り入れ方をご提案します。
大学生セッション②:初学者が最も成長するためのAgile Thinking ~1年間のPBLにおける実践~
三浦 夢叶さん Yumeka Miura
公立はこだて未来大学
学生
Biography
2022年に公立はこだて未来大学に入学し、情報デザインコースでプログラミングからデザインまで幅広く学び、ものづくりに励んでいます。
学内の演習を通じてアジャイル開発に出会い、その手法に強く惹かれました。
インターンシップで得た経験を活かし、現在はPBLにおいて3つのプロダクトのうち2つでデザイナーを担当しています。
常に新しい挑戦を求め、アジャイル開発の実践を重ねる日々を送りながら、デザイナーとしての成長とチーム全体の価値向上に貢献することに邁進しています。
奥村 将也さん Masaya Okumura
公立はこだて未来大学
学生、プロダクトオーナー
Biography
2022年に公立はこだて未来大学に入学。
課題発見から実装まで一気通貫で実践できる情報デザインコースに所属し、複数のチームで幅広いプロダクトの開発を経験。
今年度に入り、PBLで技術コンサル的な役割を兼任しながら、3プロダクト中1プロダクトのプロダクトオーナーを担当。
まだまだ失敗の方が多いものの、アルバイトやインターンから持ち帰ったアジャイルのプラクティスをもとに、実践者として改善を続けています。
Session Abstract
私たちは公立はこだて未来大学のPBL、HAKODATE DEEP WESTに所属し、ARをテーマに、地域に根ざしたサービスの開発を進めています。 とはいえ開発当初、実際開発に用いるUnity(C#)やReactなどの知識はほとんどありませんでした。 そこで、私たちのチームでは「モチベーションを維持しながら、学習と開発を同時に進める手法」としてスクラムを活用しました。 あらゆる面で認識の相違を最小限に抑えることを最優先に、実稼働時間に対して超高頻度にスクラム・スプリントを重ねてみるところからスタートし、モブプログラミングを導入してみたり、とにかく短期間で、躊躇せずにさまざまな方法を試しました。 こうした中で見つかった、よかったプラクティス、より良くできそうなポイントを、「開発者の成長」という切り口でご紹介します。
大学生セッション③:学生が学生向けにアプリを作っているからこそできるアジャイル開発
南川 虎之介さんToranosuke Minamikawa
公立はこだて未来大学
学生
Biography
公立はこだて未来大学25卒の学部4年。来年度から就職。昨年度のPBLにアジャイルを用いて1年通して取り組んだこととその成果をAgile PBL祭り 2024で発表したことからアジャイルに興味を持ち、今年度引き続きPBLに参加、また、Scrum Fest Mikawa 2024に参加。働かないとわからないことがたくさんあるなと感じながらも楽しみながらアジャイルの上澄みを経験中。
Session Abstract
私は公立はこだて未来大学で学生主導のPBLに参加し、弊学の学生向けのアプリを開発しています。私たちは、学生一人ひとりのニーズに応えながら、学生生活をより便利で充実させるための機能を追求しています。私たちはこのアプリの開発者であり、同時に実際のユーザーでもあります。そのため、学生の意見を迅速に反映できるだけでなく、チーム内での議論も非常に活発で、ニーズに応えていくことを楽しんでいます。本セッションでは、学生PBLでのアジャイル開発の楽しさや、チーム内での意見交換や学生からの意見がどのように学生の課題解決に貢献するかについてお話しします。
16:30-17:30
ネットワーキング